私の仕事はいつも季節感の近くにある。
植物は人より早く季節を知る。
もうひとつ植物から知る季節とは別の季節を知ることが出来るのがお茶のお稽古。
もう、お茶のお稽古を再開して3年がたちました。
お稽古に行ってただ静かな時間を過ごして、自分の立ち振舞いに意識を集中させる。
先生がご用意してくださるしつらえに季節を教えられる。
お茶杓の銘やお茶碗で季節知る。
私のお茶はただただお稽古をするだけ。お免除をいただくわけでも、お道具を集める訳でなく。
ただただ簡素に質素に、道理があればモノは最小限でいい。
私の先生は所作以外のことはいわれません。私のお稽古に対する姿勢も認めてくださっています。
お茶の世界は物欲の世界です。たぶん。
だって、このお茶碗かどうとか、このお茶杓がどうのとかですから。
私もお道具を見ていると欲しくなります。
でも、決めています。お茶道具はそろえない、お免除もいらな、ただただお稽古をするだけ。
それが私らしいと思う。
極寒の時に使われる筒茶碗。今日倉敷も寒かった。こんな日にはよく似合う。